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キャリアアップ研修開催の目的と今回の実施内容◎

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2020.07.27

こんにちは。アソシエの広報です。

皆さん「キャリアアップ制度」という言葉をご存知ですか?概ね7年以上のキャリアをもつ保育士が、研修を受けることで専門的知識を身につけることができる制度のことをいいます。

この度アソシエでは、代表の内山が家庭まち創り産学官協創ラボの理事に就任し、東京都キャリアアップ研修事業の認可を受けました。内山自身が研修担当理事の立場で主催しています。その背景には、職員からの「学びたいけれど、学べる場所がない」「講義を受けたくても、遠方開催が多く予約をとることができない。」という声を聞き、「職員が質の向上のための学びを求めているにも関わらず、その場がないのであれば作ってしまおう!」ということで、研修主催者になることを目標に定め、様々な関係先と協働して実現しました。

今回は、アソシエの保育園でも研修会を行い、職員にも大変人気のある小崎先生が講師で〈保護者支援・子育て支援〉のキャリアアップ研修に参加してきました!(*本研修は、換気・消毒など感染症対策を行った上で開催しております。)

研修会と聞くと話を一方的に聞くだけのイメージだったのですが、小崎先生の場合は、ワークもところどころに組み込まれており、メリハリのある内容となっていました。

先ずは、隣同士どこから来たのかを話し合うワークから。自分のことを伝えるのは少し緊張しますが、伝えることがわかっていると話しやすかったりもしますよね。これは保護者に伝えるときも同じで、闇雲に何かを伝えるのではなく、何を伝えたいか明確にしておくと相手に伝わりやすくなるのではないでしょか?

続いては、おたより帳の書き方のワークです。

実は、新人の保育士さんの悩みの中で一番多いのがこの「ノートの書き方」についてです。30秒の動画を見て、子どもの行動を振り返り、ノートを書きました。保護者がどのような内容をノートの中で求めているのか?読み手をイメージして書けるようにしていくこと」などを学び、その後、隣同士で交換し、役割を交換しながら進められていました。書き方のコツとして、以下を話していたのですが、

・文章の色の付け方

・子どもの言葉

・擬音

・その子らしい個性の部分

・前日に書かれた保護者の言葉

誰に教わったら良いのか?どのように書けば良いのか?そんな悩みを抱える新人保育士の救世主としてキャリアアップの研修を受けた先生が現場で教えていけると良いですね。

保育の中で最近注目されている言葉「ダブルバインド」についてもお話がありました。ダブルバインドとは、読んで字のごとく、「2つの意味を持つ言葉」という意味です。

私達大人は、言葉の裏を読むことはできますが、子どもはどうでしょうか?はたしてダブルバインドという言葉は、子どもたちに本当に必要なのか?使い続けることで、子どもがどのような成長を遂げてしまうか?などの話にもなりました。使う時の意識の仕方や、自分の思いを子どもに伝える時は、裏の意味をもつ言葉ではなく、真実を伝えていくことを考えさせられました。

かみつきへの対応(子ども・保護者)に困っている保育園は多いのではないでしょうか?

「噛み付き」という行為だけに敏感になり、保育がうまく展開しなかったり、保護者への対応に追われるなんて話もよく聞きます。先生は講義の中で、

「子どもが何故噛み付きを起こすのか?」

「保護者がどうして噛み付きの行為に対して敏感に反応するのか?」

について詳しく説明をしてくだり、周りで受講していた先生方もその説明に大きく頷く姿が見られました。

 

後半は、「地域における子育て支援」の講義へ。

日々、色々な地域の保育園へ講演やアドバイザリー業務として足を運ばれている小崎先生だからこそ、ホットな情報を伝えられる内容が多く、地域によっての支援の仕方が異なることや、各施設の充実さなどを学ぶ時間となりました。

ここで、「WLB(ワークライフバランス)」についての話があった後にワークが行われ、皆さんの手元には、「生活」「お金」などの文字が書かれたカードが9枚配れれ、このカードを「今自分が一番大切にしていること」を中心に並び替え、次に「自分が理想としている順位」に並び替えをしました。ここでわかるのは、WLBの相違です。この順番があまり変化しなければ、WLBが保たれているそうです。なんとこの会場には多くのみなさんが、WLBを保たれている方が多く、先生も非常に感心していました。今度は、並べたものから1つずつ捨てていき、最後に3つだけ残すワークが行われたのですが、ここでは自分の「価値観」がわかり、それをベースに隣の人と見せ合いながら話し合いが行われました。

小崎先生からは、「このワークを通して節目で立ち止まり、節目を大切にしていくことを見直してほしい。人によって何を優先にするのか選ぶものが異なる。すなわち色々な考え方の人がいる。その中で生活(働く)していることを考える力を大切にしていってほしい」と話していました。

 

最後は、「虐待予防」についてです。

近年虐待が増え、一週間に1人の子どもが虐待で亡くなっているそうです。子どもの「命」をあずかる保育園で働く私達ができることはどのようなことなのか?を中心に話が進められました。「通報の義務がある!」といっても、通報するには気が引けてしまうこともありますよね。しかし、通報された保護者は傷つくかもしれないが、その反面子どもの命が助かっていることも頭においておかなくてはなりません。児童福祉施設で働く職員(保育士含む)は、いち早く気付いて通報する義務があり、子どもの様子によっては、「危機介入」していくことが大切であるとも話されていました。

また、虐待は、家庭だけでなく保育園でも起きています。私達は、普段子どもに何かを教える時に、大人主体で考え、その考えを子どもに押し付けていることはありませんか?虐待は、「身体的」なものだけでなく、言葉でぶつける「心理的」なものも含まれています。

 

最後に、

「保育は子どもが未熟だからこそ成立し、未熟だからこそ保育士が専門知識で育てていくことが大切である。子どもは生きる練習をしている。失敗を繰り返しながら育っていくことを大切にし、愛されて育てられていることも子どもに学習させていく。私達はより高い倫理観を持って保育していかなければならないのです。社会の中心に保育はあります。時代と共に保育園は変化していかなければならないですが、保育士の方々が日々の保育の中で働く側も、預ける側もそして子どもたちも、『人権』があることを意識していくことで、よりよい保育へと繋がっていくのではないでしょうか?「子育て文化」「子ども中心文化」を忘れずにこれからも頑張っていってほしいと思います。」とお話があり多くの学びがある2日間のキャリアップ研修は終りとなりました。

ここで、研修に参加した方々にインタビューをしてみました。

Aさん「両日参加させていただきました。内容ともに講義だけでなく実践的なことも多くあったので、非常に学びの場となりました。以前人権について研修を受けたことがあるのですが、何故今の時代に人権が大切なのかをこの研修を通して学び直した気がします。保育士というのは一つのカテゴリーにとらわれやすいですが、そうではなくて広い知識・能力・カテゴリーを多く持つことが保護者支援にも繋がることも感じました。」

Bさん「保育園は幼稚園とは異なり、複数で担任することがあります。意見を出し合う時に、明確によりわかりやすく相手が理解できるようにしていくにはどうしたらいいのか?保育園は、働く職員の数が多いですが、多いからこそ様々な意見が出てきます。そしてそこから大切なワードを拾い集めて、保育園らしさを作っていきたいと感じました。」

Cさん「小崎先生がお話していたように読む相手をイメージして書くことで、書くことが難しいという概念がなくなることを学びました。書くことは訓練に近い部分もあると思います。新人の職員も保護者の対応に悩んでいたので、研修で学んだことを保育にしっかりおろしていきたいと思いました。」

Dさん「まさに今、保護者との関係で悩んでいます。その地域によって保護者の考え方も異なりますが、根底にある部分は同じです。保護者の真の姿にいち早く気付いて、私達が専門的な知識で対応していくこと。会えない保護者には、ノートを介して支援できるようにしていきたいと思います。」

Eさん「保護者との関わり方で悩む保育者は多くいます。保育士と保護者では問題のグレードが異なる。ここを意識したり、理解しているのとしないのでは大きく変わります。現場で悩んでいる職員に、今回学んだことをしっかりおろして保育園と保護者がよりよい関係を築けるようにしていきたいと思います。」

 

多くの方々がこの研修に参加をして、自身の「質」の向上へとつなげ、〈保護者支援・子育て支援〉を学ぶことができたようです。

今回参加する方の中には、資格に該当する人だけでなく、自分の「質」を高めるために受講する方もいました。職員が進んで研修に参加し伸びようとしていれば、自然と周りの職員もその姿を見て伸びようとしますよね。アソシエでは、キャリアップ研修をはじめ、Youtubeや園内研修など子どもだけでなく大人(保育者含め)が学びとなるコンテンツが多数あります。

社会の変化を受けて、保育業界も大きく変化しています。その流れに、社員を誰一人取り残さない取り組みを会社全体で行い、「アソシエのある街」が、「自ら学び、自ら向上したいという保育者たちがたくさんいる街」になるよう、これからもアソシエは尽力していきます。

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