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食には、すべての学びが入っています。
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2018.06.22
こんにちは。
今回は、表参道にある第二青南保育室の「食育」の取り組みについて書かせていただきます。
アソシエグループの中でも、子どもの数が多く、定員数はなんと、133名。
0歳から5歳までの子どもが元気に通っています。
そして、今ここの保育園で力を入れているのは、「菜園」。
「なす」「おくら」「きゅうり」「とまと」など、各クラスが苗から育てています。
子どもたちは、代わる代わるに水やりを楽しみ、幼児クラスの子どもたちが乳児クラスの子どもをリードして、
「いっしょにいこう!」
「おみずをあげよう!」
などの会話を楽しみながら、野菜の水やりを楽しんでいます。
2歳児のお子さんは、靴を履くのも、靴下をはくのも
「いや!!」
の時期ですが、
「野菜にお水をあげようか?」
と声をかけると、急いで履いて戸外に出ようとする姿はなんとも微笑ましい姿の一つです。
畑が近くにないので、都会の子どもたちは、野菜を育てる経験というのがなかなか無いのですが、
保育園では、こうした機会をたくさん設けて、子どもたちと野菜を育てることを楽しんでいます。
幼児のクラスの子どもたちには、ただ育てるだけではなくて、その中に知識を養わせていくのも私たち保育士の仕事の一つ。
・葉を剪定(せんてい)することで太陽の光が土にいきやすくなり、より野菜が生長していくことを教えたり
・苗をたくさん植えて、発育がいいものだけを残す「間引き」という言葉がある事を教えたり
・「水やり」をしてもいい時間(気温が高い時間に、水やりをしてしまうと野菜が上手く育たないので、朝夕に水やりは行うのがいい)があることを教えていく
この知識が養われると、子ども自身の
「人間的な能力」
を高められることにも繋がり、この知識を他者と共有することができます。
また、野菜を育てるというのは、子どもの野菜嫌いを克服することもできます。
それはなぜか?
私たち保育士は、活動の中に「ねらい」をたてながら日々保育しています。
例えば、4歳児クラスで、
「野菜がどのような過程で生長し、収穫できるのかを知る」
「野菜が苦手な子は、育てる中で野菜の生長に愛着を持ち、一口でも食べられるようになる」
とねらいをあげてみたいとおもいます。
苗を買いに行き、毎日水を与え、子どもと共に成長を喜ぶ。
この行為が、子どもの心の中に
「愛着」
というものを形成させます。
この、愛着が子どもの
「食べる意欲」
を育てます。
「自分で水をあげて、育てたんだ!!」
そんな思いから、野菜が実り、収穫する頃には、
野菜が「嫌だな…」という思いから、「どんな味がするんだろう…」このような思いに変わってきます。
その興味が、出てきたら、私たち保育士の任務は終了!といってもいいかもしれません。
実際に、収穫をして、野菜を目の前で調理すると、子どもたちは、目を輝かせながらその様子を見ています。
第二青南保育室で収穫する様子を見させてもらったのですが、先生方が各野菜の収穫の仕方などを子どもたちにも教えていました。
野菜によって収穫の仕方が異なる事…これも、子どもたちの知識を高めることの一つですよね。
子どもに何かの興味を持たせるためには、まずは体験させること。
これが大切です。
体験をさせて、その中で私たち保育士が何を子どもたちに体験の中で学ばせていきたいのか…ただ単に育てるのではなく、保育の中に
「学習」
という部分をプラスして入れていくのも大切なのかもしれませんね。
第二青南保育室の夏野菜は、収穫に向けて大きく生長しています。
特に、きゅうりは1メートル以上の成長を遂げ、
「きゅうりのおばけだぁ…」
と口々にその成長を楽しんでいます。
今後も、ぐんぐん成長するきゅうりや夏野菜を楽しみにしている子どもたちです。