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子ども達に「本物の味」を伝え続けたい。
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2018.09.21
こんにちは。
アソシエ広報です。
9月に入り、涼しい日が増え秋の訪れを感じますね。
さて、今年の十五夜は、9月24日。
東京は、天気も良さそうなので、お月見が出来そうです。
今回の社員インタビューは、保育園で「食文化」を守り、伝え続けている栄養士さん。
どのような思いで、現場で働き続けているのか伺ってきました。
・栄養士を目指したきっかけを教えてください。
「小さな頃から料理をするのが大好きで、将来は、『食』にかかわる仕事をしたいと思い、そこから『栄養士』という仕事がある事を知り、目指しました。その後、小学校で実習を行い、私は『小学校=大量調理』のイメージだったのですが、実はそのようなことはなく、一つ一つ丁寧に調理するのを目の当たりにして、『栄養士として、子どもと関わる現場で働きたい!』と気持ちが固まり、小学校・幼稚園で9年間働きました。」
・実際に子どもと関わる仕事をしてみてどうでしたか?
「実際に働いてみると、現場はかなり過酷でした。550食を毎日作っていたのですが、朝4時に起きて、夜は遅くまで仕事。この繰り返しと、子ども達と向き合える時間が取れなくなり、『私の夢ってこれでよかったの?』と自問自答の毎日でした。そこで、私の友達に子どもが生まれ、『離乳食』を食べる姿を見て、『子どもが生きる為に食事をする。私はこの手伝いがしたかったんだ!』と、気持ちに変化が生まれました。離乳食を作る仕事といえば、保育園。ならば、保育園で働こう。そう思うようになったんですよね。」
・保育園で働いてみてどうでしたか?
「毎日が本当に楽しいです。子ども達から、『先生おはよう!』や『今日の、〇〇おいしかったです!』なんて声をかけられると、『この仕事をして本当に良かった…。』と感じます。行事によって、レシピを変えるんですが、保護者の方が、『今日のご飯もおいしそうだね~。』と親子で話しているのを聞くと、嬉しいですし、お便りにレシピを載せたりもするんですが、保護者の方からレシピに関しての反応があった事を、保育士さんから聞くと、料理を通して保護者支援ができているのかな?とも感じます。」
この日のメニューのテーマは「十五夜」。
給食室からのお手紙に子ども達は大興奮!!
ちょっとしたことですが、「手紙」をもらうのって嬉しいですよね。
食事が配膳されると、メニューの可愛らしさに更に大興奮!!
ウサギの目は何味か?子ども達で話をしている姿や、キュウリがウサギの耳になっているのを見て、普段キュウリが苦手なお子さんも、食べてみよう!と意欲が高まる姿が見られました。
行事食を食べる様子を給食の先生たちが見学に来てくれると、普段あまり会えないので、嬉しさも増し、
「これ、どうやって作ったの?」
「おいしかったよ!!」
と直接気持ちを伝える子ども達。
給食の先生方も、嬉しそうにしていました。
サプライズは、これだけではありません。
なんと、おやつにも特別メニューが…
オレンジゼリーの中に、ウサギの顔が描かれていました。
月の中にウサギが住んでいるという、昔からの言い伝えを、おやつで表現したのでしょうね。
こうして、古くからの伝えを食を通して伝承していく事にも、「食育」の意味があると感じました。
この日、お誕生時だった子も、思わず嬉しくて笑顔に。
一つ一つ本当に丁寧に作られています。
・栄養士さんの視点から保育の現場で大切にしている事はありますか?
「子どもは、幼ければ幼いほど、口の中が敏感です。だからこそ、『味付け』『見た目』は大切なんですよね。特に、最近はコンビニの味が『本物の味』だと思っている子が、本当に多い。それってとても悲しいことだと思うんです。出汁を取るときも、鰹節で一からとるようにしていますし、子どもが見て楽しめるように、『行事食』は、給食室みんなで話し合って、決めています。また、保育士含めて、必ず1日に1回はミーティングするのですが、そこで出た給食の意見を、次の給食に必ず活かすようにしています。残食が多いのは、子ども達の食が進まなかった証拠。私たちも日々、勉強・学びを忘れてはいけないと感じています。」
・最後にアソシエで働きたいと思ったきっかけを教えてください。
「第二青南保育室を選んだきっかけは、園の雰囲気です。とにかく、厨房の雰囲気が本当に良かった。また、子ども達が元気で自由に伸び伸びとしていたんです。『あぁ、アソシエのHPに書いてあった、保育の理念に則って保育をしているんだな…』と感じました。働くうえで、長く働けるのは『職場の雰囲気』ですから。実際に働いてみて思ったのは、『週休二日は本当に存在するんだ…』ということ。今までは、朝から晩まで、過酷な労働下にいたので、プライベートな時間はありませんでした。しかし、プライベートができたことで、心に余裕ができました。私からすれば、本当にこの現場は恵まれた環境です。アソシエでやりがいを見つけ、「やりがい」というのは自由に仕事ができる事であり、自由からチャレンジができ、チャレンジから成長ができる。やりたいことのスタートラインにやっと立つことができ、これからが本当の挑戦。子どものために、そして自分のためにも頑張り続けたいと思います。」
今後は、更に『食育』にも力を入れていきたいとのこと。
今回、栄養士さんにインタビューをして感じたのは、「心を込めてレシピを考案し、子どもの笑顔が見たい!」その気持ちが給食を通して表れていると感じました。子ども達の本当に嬉しそうな姿を見て、私も終始「笑顔」に。
食事一つで心も満足し、こんなにも幸せになれる。「食は」改めて、大切な文化だとも感じました。
これからも、子ども達に沢山の「幸せ」を届けていってくださいね。
お忙しい中、インタビューに答えてくださりありがとうございました。