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野菜を通して「命」の大切さを知る
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2021.08.20
皆さんこんにちは!アソシエ採用広報です。
8月の初旬は暑い日が続きましたが、下旬になると気温も下がり過ごしやすい日が続くようになりましたね。今回は、夏にかけて育てていた夏野菜の収穫が終わり、子どもたちが野菜たちにさよならを告げる保育園を取材しました。
毎日欠かさず行った水やり
5月の末に幼児クラスを中心に始まった夏野菜計画。先生たちが土を準備し、子どもと一緒に土を撹拌。栄養たっぷりの土にして苗を植えたそうです。砂場の土との違いに気づいた子どもたちは、栽培用の土を触る中で「なんかおふとんみたいにやわらかいね」「なえはちいさいあかちゃんだから、つちはおふとんなのかもね」などの会話が聞こえてきたそうです。
6月には本格的な苗植えも始まり、子どもたちはグループになって毎日欠かさず水やりを楽しんでいました。農薬を使わないので苗にはたくさんの虫が寄ってきます。水をあげる時に、虫が茎に群がる場面に出くわすと「きっとむしにもおいしいごはんなんだね」と子ども同士が話す様子が見られました。虫に興味を持つ子どもたちは、野菜の生長を楽しみにするとともに、どんな虫がたかっているのか?と虫をカップに入れて図鑑を使って調べる様子も見られました。
小さな命が誕生したよ
毎日観察し、その様子を嬉しそうに園長先生に報告する子どもたち。7月に入ると「えんちょうせんせい!あかくなった!!!!」と、とびきり大きな声が事務所に響きました。園長先生も「良かったねぇ!」と一緒に喜び野菜の苗が植えられている場所へ。子どもたちが興奮しながら指差す場所には、小さなミニトマトが赤くなっていました。毎日「まだか!まだか!」と楽しみにしていた野菜の生長。愛情かけて育ててきたからこそ、嬉しさもひとしお。
「ちいさなあかちゃんみたいだなぁ」と5歳児クラスの男の子がポツリとそのトマトを見て言っていました。その言葉を拾って、主任の先生が「そうだよ。こうやって小さな命が誕生して、それをみんなが食べるんだよね。だから元気いっぱいにみんなも成長できるんだよ。」と声をかけられると、先程の5歳時の子が「とまとにがてだけどたべてみたくなった!」と育ててきた愛着からか、トマトを苦手な食べ物から、食べてみたくなる食べ物へと変化する瞬間に立ち会うことができました。
さようなら…そしてありがとう
夏の間、たくさんの実をつけてくれた野菜たち…そんな野菜たちにも終わりはあります。朝の水やりの際に元気の無い野菜を見て「げんきないねぇ」と心配する子もいました。そこで園長先生が「たくさんみんなのために頑張ってくれたから、もう野菜を作ることができなくなってしまったの。みんなどうしたら良いかな?」そう問いかけると、「新しいお布団(土)を入れ替える」「元気が出るように薬をのませる」「病院につれていく」など様々な意見が出ました。子どもたちの意見を一つずつ受け入れた後に、園長先生が「野菜を土に返してあげようか?」と言って、腐葉土の話をしました。その意見に「それがいい!」と万丈一致し、「また、たくさんトマトできるといいね!」と言いながら野菜の枝や葉を小さく刻んで土に混ぜる子どもたち。この土を使って新たな野菜を育てるそうです。子どもたちは、野菜を育てることで命の循環を学んだようですね。
今回は、夏野菜を育てながら子どもたちが育つ姿にフォーカスを当てて取材してきました。アソシエの保育園は食育の一環として野菜を育てていますが、なかには野菜から手紙が来てやり取りを行い、興味関心をもたせていく…というようなユニークな発想の保育園もあります(ブログ記事はこちら)。
ただ育てるだけで終わりではなく、始まりと同じくらいに終わりも大切にする。これは、SDGsの目標12 「つくる責任つかう責任」にも繋がるのではないでしょうか?今後もこの気持を大切にしてほしいと思いました。保育園の皆様ありがとうございました!