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「廃材」を使った遊び研修を行いました!
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2021.08.12
皆さんこんにちは!アソシエ採用広報担当です。
今回は、職員全体で「廃材」を使った遊び研修に取り組んだ保育園にお邪魔しました!「なぜ、廃材を使った研修を行ったのか?」「研修の『ねらい』や背景は?」などを中心に講師をした主任Aさんにお話しを伺いました。
声を掛け合うことの大切さに気づく
保護者や職員から集めた廃材(ダンボールや空きパッケージなど)がテーブルに並べられ、「わー!!!楽しそう!!!」「どんなの作ろうかな?」と目を輝かせる職員たち。はじめに講師から研修の趣旨を聞き、各グループに分かれて材料を確保し早速制作に取り掛かりました。
皆さんがどのように作業に取り掛かるのか様子を見ていると、「私は〇〇するね」「あれとこれを用意しよう!」などリーダーを中心に作ったり、みんなで一緒に考え始めたり、グループによって様々な姿が見られました。
一つの作品を完成させることがゴールである今回の研修は、ただ完成させるだけでなく「力を合わせる」ということも内容に含まれていたのですが、全体を見ている時にあることに気づきました。
それは、グループ内で「声掛け」があるか?ないか?で作業の進み具合が大きく変化しているということです。リーダが指示を出すだけのチームAと、ある程度の指示を出して後は全体を見守り、大変そうなときだけ声をかけるBチームでは「作業効率」に大きな違いが見られました。
リーダーがずっと指示を出すAチームは、声を掛け合うよりもリーダーの声掛けを待つ「指示待ち」状態が見られ、リーダー自身もその都度全体に声をかけないといけないので作業の効率が悪いように感じました。作業前にミーティングをし、ある程度の流れを伝えリーダーが全体を見守るBチームは、職員一人ひとりが作業の目標や役割を理解しているので、「ここやっておくね!」「これはこうしておくね!」など声を掛け合ったり、報告係が作業の進捗具合やトラブルなどを適宜リーダーに伝えて全体に卸すことで作業効率が高くみんなで一緒に完成させたという一体感を傍からも感じました。
実際に参加した職員からも「作業に取り掛かる前のミーティングと、声を掛け合うことの大切さを改めて感じました。」や「今までは保育を行う上で子どもたちに指示ばかりだしていましたが、子ども達と一緒に活動のゴールを考え、ある程度子どもたちに任せてみることが大切なんだと学びました。」などの感想を聞くことができました。
主任へのインタビュー
・ユニークな研修を考えた背景とは?
「昨年度からクラフトコーナーが幼児クラスを中心に流行しているのですが、クラフトに使う廃材やハサミやガムテープなどの使い方に関して、子どもたちの『もの』に対しての扱い方がだんだんと大雑把になってきていてこれで良いのかな?と疑問に感じることがありました。手を洗う時に水の出し方や蛇口を捻って量を調整することって皆さん考えますよね。同様に、『節度』が大切だと思うんです。それを意識するのは、子どもの前にまずは保育士一人ひとりだと考えました。そういった想いも込めて、限られた材料で工夫して作るにはどうしたら良いのか?を言葉で説明するのではなく、体験を通して学んでもらいたかったという想いが背景にありました。」
・玄関に飾ってある作品は職員のものですか?
「そうです!作った作品を飾るだけでなく、なぜこうした研修を行ったのか?をドキュメンテーションも併せて貼り出して保護者の方々にも興味を持ってもらえるように意識改革に努めています。というのも、『ものを大切に扱う』というのは保育園だけで教えれば良いことではありません。家庭と連携をして子どもに教えていくことがきると、『子育て支援』にも自然と繋がっていくのだと思います。」
廃材を使ったクラフトは子どもの『思考力』を育てるので、日々の保育の中でたくさん機会を増やしてあげたいですし、限られた「資源」を意識して大切にしてもらうことも必要ですね。また、Aさんが話していたように「保育園だけでなく家庭と連携して子どもを育てていく」ことが保育に重要であることも改めて感じました。