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「安心安全な水遊び」について看護師が想うこと
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2021.07.13
皆さんこんにちは!アソシエ採用広報です。
本格的な夏が始まり今年は例年に比べ猛暑になると言われています。保育園では7月に入り水遊びが開始しましたが、気温が28度以上になると水遊びができなくなることを皆さんは御存知でしょうか?今回は、気温が上がっても水遊びができるよう工夫している保育園へお邪魔しました。
子どもの為に最善を尽くしたい
温暖化が問題視されている昨今、昨年度から「熱中症」の予防に関してのマニュアルがより厳しくなりました。そうしたことで出てくる問題は、戸外で行う水遊びです。どんなに暑くても、子どもがやりたいと訴えても叶えてあげることができず苦しい思いをする保育士もいます。
この日は久々に暑く、一般的な考えだと暑ければ暑いほど水を浴びさせたい!という思いますが、厚生労働省の管轄のもと運営している保育園では、当然ながらマニュアルを守り保育をする義務があります。実際に、気温によって水遊びができない保育園も多いようです。
しかし、ある保育園で働くT看護師は、看護師歴25年の大ベテランとのこと。水遊びをする上で大切にしていることを伺ってみました。
(朝一番にすることは、人工芝に水をまいて温度を下げることだそうです。)
「アスファルトは気温が高くなりやすいだけでなく、子どもの足の裏が傷つきやすいので、予め人工芝を敷いて照り返しによる気温上昇を防ぎ、日影ができるようにネットを張り、水が出るミスト式の扇風機を使って気温が少しでも下がるよう工夫しています。それでも下がらない場合は、園舎の玄関前でエアコンを利用して、温度を下げ水遊びができるような工夫もしています。もちろん健康面を特に気にかけ、その日の気温に合わせて水遊びの内容を変更し、水に触れるだけの日もあれば、シャワーを浴びてお終いにする日もあります。」
「安心・安全」を守りながら水遊びができるように工夫しているのだとお話を伺いながら感じました。
このような形式で水遊びを行うまでには、数々の試行錯誤があったとか。しかし、全ては「子どもの最善の利益を守りたい!」その思いで、看護師だけでなく保育士たちの意見を交えながら完成させたようです。
子どもの安心安全は「衛生面」も大切
看護師の仕事は子どもの様子を見守るだけでなく、雑巾やタオルの洗濯も仕事の一つとしているそう。背景にあるのは、衛生面から見た「安心・安全」だそうです。どのような部分を気にかけているのかも伺ってみました。
「子どもの安心安全を看護師目線で考えると『衛生面』も大切です。子どもの直接肌に触れるものだからこそ徹底したいため、雑巾やタオルの洗濯も私が担当しています。水遊びに関してはタライを複数用意して子どもを一箇所に集まらないようにしたり、おもちゃに関しては水遊びの回数を分わけてその都度消毒もしています。コロナ禍だからこそしっかり消毒をしっかり行い、子どもも大人も安心して水遊びができるように心がけています。」
ベテラン看護師がいるからこその安心感
保育士さんたちにも水遊びにと経験豊富な看護師さんが保育園にいることについて伺ってみました。
幼児クラスの保育士から
「子どもたちが『水遊びをしたい!』と訴えていても気温によってできないので、子どもの思いを叶えられなくて申し訳ないという気持ちもありましたが、看護師の先生が試行錯誤してなんとかできるように工夫してくれたことに感謝しています。また、朝必ずクラスに顔を出してくれるのでそこで、子どもの体調や様子を伝え合ったり『水遊びはここに気をつけたほうが良いよ!』などのアドバイスをしてくれるので、私達の安心にも繋がっています。」
(プールの監視も看護師の仕事。その間にも他クラスで急病人が…。電話で遠隔にて指示を出します)
乳児クラスの保育士から
「幼児クラスのようにダイナミックな遊びは行いませんが、子どもたちにとっては初めての水遊びです。気をつけるべきことを保育士目線だけでなく、看護師目線の意見もいただけるので、意見をいただく度に、今まで知らなかった知識が私自身にも身につき、保育士の『質上げ』にも繋がっている気がします。
(「衛生面と子どもの安心安全を把握するのも看護師の仕事だから」と準備・片付けをされていました)
今回は、水遊びに関して看護師目線で取材をしました。保育園は「命を預かる場所」です。水遊びに関しても、預かるからこそ無理はさせない。でも子どもの思いは叶えたい。双方の思いを汲み取ってどこまで反映させていけば良いのか?そのようなことを取材を通して学べたような気がします。
ご協力いただいたT看護師、保育士の皆さん、ありがとうございました!