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「嬉しい言葉・悲しい言葉」って?
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2021.04.13
皆さんこんにちは!アソシエ採用広報担当です。
今回は、新学期が始まり3歳児クラスから4歳時児クラスに進級したクラスにお邪魔しました。
前回お邪魔したときよりも、子どもたちは「お兄さん・お姉さん」になっていて、「せんせい!ぼく、こあらさん(4歳児クラス)になったんだよ!」と教えてくれる様子もありました。
進級し、様々な物事を捉える力が身につく年齢になった子どもたち。そんな子どもたちの姿を捉えて「みんなでクラスを過ごす上でのルールを決めたい。」そんな思いから、「言葉」や「人の立場になって考える」ということを「ねらい」として、自分が言われて「嬉しい言葉・悲しい言葉」をテーマに子どもたちと保育士で話し合いの場が設けられました。
「嬉しい言葉・悲しい言葉」って?
保育士が「みんなが聞いて嬉しい言葉って何かな?」と子どもたちに問いかけると、
「はい!」「はい!」と色々なところから手が挙がる子どもたち。
3歳までは、何が「嬉しい言葉」で「悲しい言葉」か言葉の理解が難しかったと思いますが、4歳になると経験値が上がり、「嬉しい言葉」「悲しい言葉」が理解できるようになったのだと思います。
「かしてあげる」
「いいよ」
「どうぞ」
「はいっていいよ」
など自分が言われて嬉しい言葉が意見として挙がり、その言葉を聞き逃さずホワイトボードに書いていくと、数分後には「言われて嬉しい言葉」がびっしり!!
文字が読めるようになった子どもたちも、書かれた言葉を読みながら
「うんそうだよね!」
「〇〇って言われたら嬉しいよね」
と嬉しい言葉を共感し合う姿も見られました。
中には、「嬉しい言葉をどう表現したら良いのかわからない…」と悩む子もいましたが、保育士が側について、「〇〇くんは、お友達に『すき』って言われてどういう気持ちになる?」と質問をすると「うれしいきもちになる。」という答えが。その言葉を拾い「それが嬉しいって気持ちを言葉で表現することなんだよ。」と伝えていました。「嬉しい」の表現の仕方を理解すると、今までわからなかった子どもたちも次々と言葉が出てきました。
言葉の意味を学ぶ
嬉しい言葉は多く挙がりましたが、反対に「悲しい」気持ちを言葉で表現することが難しい子どもたち。嬉しい言葉は心に残りますが、反対に悲しい言葉は思い出したくないという気持ちからか、なかなか出てこない様子でした。
一人の子が、「『遊んでいるときに、はいってこないで!』って言われたら悲しい。」と言うと、「あっ!そういえば…」と言うように今まで体験してきた色々な悲しい事を思い出し、様々な言葉が出てきました。
中には「??」となるような「悲しい表現」もありましたが、「そうなんだね。その表現が悲しかったんだね」と、一旦子どもの思いを受け止めてから伝えると、どのように表現してよいのかわからなかった子どもも言葉の表現の仕方や意味を理解したようです。
言葉の表現や理解はとても難しいですが、言葉に興味を持ち始めた段階で正しい表現の仕方や言葉を伝えていく事が大切です。保育士が子どもの成長発達をしっかり理解しながら保育を展開しているからこそ「言葉の理解」を含めた主活動を取り入れた保育ができるのだと思います。会議に参加して感じたのは、子ども主体で保育が展開されているということ。先生はあくまでもファシリテーターで、自分の感情や思いは出さずに、子どもたちの思いを上手い引き出しながら保育をしていました。
保育士の思い
クラスの先生に今回の取り組みについて聞いてみると、
「自分の思いを言葉で表現できるようになった子どもたち。しかし、日々の保育で言葉の意味を理解しないまま感覚だけで使う子が多くいると感じていました。言葉は時に人を癒やしたり、傷つけたりします。言葉の意味を理解しはじめているからこそ、正しい言葉の知識を教えていきたいと思い今回このような活動を取り入れました。
活動を通して、ある子どもは『せんせい、いわれたらうれしいことばをたくさんつかうといいね!』と話しをしてくれました。大人の一方的な思いを伝えるのではなく、言葉の意味を伝えた上で子ども同士で話し合いや意見交換の場を設けることで、子どもなりに言葉の意味を理解をしてくれたような気がします。今後も子どもたちの発達を捉えながらこういった活動を続けていきたいです。」と話をしてくれました。
アソシエのクレドの保育目標には「思いやりのある子ども」とあります。「相手を思いやる心」は言葉の部分でも大切である一方で急に育つものではありません。保育の中でクレドをしっかりおろせていることを感じました。
取材にご協力いただきありがとうございました!