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「万華鏡づくり」遊び研修を開催しました!
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2020.11.09
こんにちは!アソシエ採用広報担当です。
少し前の出来事ですが、保育園で保育者向けに「遊び」を中心とした研修会が開催されると聞き参加させていただきました!
講師は同じ職場で働く保育士です。毎月1回、先生たちが講師になり研修会が行われているようです。参加した先生たちは、現場経験1年目から5年目までの6名。参加する前にお話しを伺うと、「研修というと保育を抜けて学びに行かなければならないことが多いですが、こうして園の中でも学びの環境があると、時間を有意義に生かすことが出来るので嬉しい」と話していました。
遊びの発展を考える
「遊ぶことは子どもの学びに繋がる」と昔から言われています。今回は「遊びの発展」をテーマに、万華鏡づくりが行われました。材料となるカラーセロファン・銀紙を紹介する中で、先生は「カラーセロファンの性質について大人は理解しているのでわざわざどのようなものかを説明しないで進めてしまう人もいますが、大人の主観で保育を行うのではなく、子どもの目線に常に立って、材質の特性に興味が持てるような言葉がけをしていくのも大切です。」と話し、続けてカラーセロファンをハサミで切りました。「このくらいに切ってね。」という「このくらい」の長さも、経験や体験を積む事で「感覚」として養うことが出来るので、切る時に戸惑いを見せている子は感覚が養われていない子として捉え、活動時間だけでなく自由時間を使って体験する機会を増やし、感覚を養えるような設定をしていくのも保育士の仕事であると伝えていました。
のりを使う活動で適量が分からない子どもも、体験や経験を積む事によってきちんと感覚が養えるようになるようです。経験って本当に大切ですね。
発達を捉えた言葉掛け
今回はカラーセロファンだけでなく折り紙も使用し、色のついている方を内側にして筒を作ったのですが、そこでは、「子どもは折り紙の白い方ではなく色がついている方を表にしてしまう固定概念を持っているので、完成するイメージを持たせるような言葉掛けをしていくと、子ども自身が概念と折り合いをつけ色が付いた方を内側にして折れるようになる。」と話していました。発達を捉えた言葉を掛けていく事が、製作をする過程で子どもの混乱を防ぐことにも繋がると知り非常に学びになりました。
カップの底にのりを塗り、カラーセロファンを貼り付ける作業や、折り紙を丸めて銀紙の筒を作る作業は保育士の先生も童心に返って集中し行っていました。どの先生も筒の作り方、貼り方それぞれに個性があり、隣同士で「どんな風に貼ったの?みせて!」など和やかな雰囲気の中楽しみながら作業していて、その様子を見ているだけでも楽しかったです。
可能性を無限大に広げていく
テーブルに白色灯・暖色灯・点滅灯の3つが用意され完成した万華鏡を持ってライトの前に並びました。
室内の電気が消され、万華鏡にライトを当てると…「きゃ~!!!!」と歓声が!
ライトに万華鏡を近づけたり離したりすると、また違った表情を見せる様子に、「同じものでもライトの色や距離でこんなに、雰囲気が変わるんですね!」と興味津々の様子。
「もしかしたら、中の筒の形を変えたら更に見え方が変わるかもしれない!」と発見した先生は、中から筒を出して三角やハートに形を作り再びカップの中に。「わぁ!!!形が変わるとまた雰囲気も変わりますね!!」
そこから、先生方で筒の交換が始まりました。1人で楽しむのはでなく、みんなで楽しめるような時間が過ごせていたのが印象的でした。
担当した先生から、「光1つとっても特性がありますよね。近づく・離れる。それだけでも形は変化して、子どもの興味発見へと繋がっていきます。そうした現象に気付かせることも私たちの仕事です。「目的のものを作っておしまい。」にするのではなく、1つ2つと展開できるような遊びをすることで、子どもの可能性は無限に広がり、より成長を促すことが出来ます。今日皆さんが体験を通して学んだことを是非保育の現場でも、活かしていってください。」とお話があり、研修が終了しました。
参加した保育士は、講義の時間を終えてもライトに万華鏡を当てて楽しんでいました!
副園長先生からは「保育に大切なポイントがふんだんに盛り込まれた研修でした。初めにどのような現象が起きるのかを見せるのではなく、最後まで楽しみにさせておくような仕掛けをしておくと、子どもの集中・惹きつけに繋がることを改めて感じました。私たちは、子どもを見ることも仕事ですが、子どもの可能性を引き出し手助けしていくのも仕事の1つです。今回の研修を通して、保育士ひとり一人が子どもの成長を意識して保育をしていってほしいと思いました。」とコメントがありました。
50分程の研修でしたが、あっという間でした。取材にご協力いただきありがとうございました!