こんにちは！アソシエ大橋保育園です。
ブログをご覧いただきありがとうございます。

今回はアソシエ大橋保育園での取り組み
「ふわりホット」をご紹介します。

「ふわりホット」誕生の前に、保育園で実践しており誕生のきっかけとなった「ヒヤリハット」についてご説明します。

「ヒヤリハット」とは？

福祉施設や企業・病院などで幅広く使われているケガや事故の報告です。職務中に「ヒヤっと」したり「ハッと」したりしたご経験ありませんか？

「ヒヤリハット」とは、ハインリッヒの法則が起源で「1:29:300の法則」とも呼ばれ、１つの重大事故の背景には、およそ29の軽微な事故があり、さらにその背景には300のヒヤリハットが存在するという法則です

言い換えると、300件のヒヤリハットの中に大きな事故1件の可能性があることを示唆しています。

ではどうすれば、園でのケガや事故を減らせるでしょうか？それは「ヒヤリハット」から、ケガや事故の時間帯・クラス・要因などを割り出し分析していくことが、大きな事故を未然に防ぐ鍵であると考えています。

アソシエ大橋保育園では、看護師がリーダーとなり、このヒヤリハット報告をまとめて全員に周知したり、場合によっては職員会議で「ケース」として議論したりしています。
毎日の楽しく魅力的な園生活の中で、どうしてもケガや事故はつきものです。このヒヤリハット報告を元に重大事故を減らしてしていくことが大切なのです。

「ふわりホット」誕生

コロナウイルスが流行する前に、保育の様子を公開する「公開保育」が行われていました。
（※現在2021.9月時点では休止しています。）
他園に行かせていただいた時に、職員同士も前述のヒヤリハットのことで頭を悩ませていました。

しかしその時、「ヒヤっと」したり「ハッと」したり報告はあるのに、「逆転の発想で「ほっこり」したり、「ほっと」したりする報告はどうしてないのかな？？」と、ふと考えました。

園に戻り、園長先生やリーダーの先生と相談しながら、子どもたちの日常の「おもしろいやりとり」や「とんちんかんな会話」など、思わず「ほっこり」したり「ほっと」したりするエピソードを、先生たちにメモにして投函してもらう取り組みを始めました。

取り組みは好評で、「○○さんの言い方がおもしろい！」や「ふたりのとんちんかんな会話が合っていないようで成立している！」など、保育中に忙しさの中で忘れてしまいがちな「ふわりホット」する瞬間を集める事にしたのです。
またこの取り組みは、毎日保護者様に配信する写真だより「ドキュメンテーション」のエピソードを汲み取るスキルにもつながっていきました。

コロナウイルスが流行する前は、職員の休憩中もそんな話で盛り上がる場面がありました。現在は、感染拡大防止の為休憩中の会話は控えていますので、「コドモン」というICTの共有機能を使っています。

「ふわりホット」発展

続けていく中で、職員から「ふわりホット」は心が和む、ほっとするという声が聞こえてきました。園内で共有する中で、先生たちから「こんなに素敵なエピソードを保護者の方にも共有してはどうですか」という意見が挙がりました。
こうして現在は、毎月の園だよりと一緒に「ふわりホットだより」として保護者様へ発信する運びになりました。
このおたよりを作るのは「フリーの職員」です。様々なクラスに入っているからこそ、その情景を浮かべながらおたよりが作れるのですね。

★ふわりホットの一例★

突然、先生の肩もみをしてくれたAさん。
先生「気持ちいいね！どこで覚えたの？」
Aさん「あそこ・・」

あそこ・・・どこだろう？？
先生知ってるかな・・・（笑）

「ヒヤリハット」の逆転の発想から生まれた「ふわりホット」の取り組み。

今では当たり前の取り組みになりましたが、必要性で言えば重要度は低いのかもしれません。
ただ、このコロナ禍の今だからこそ、毎日楽しい生活が送れるように職員も笑顔で子どもたちに向き合います。
そしてエピソードを汲み取れる保育をしていきたいとの思いで、この「ふわりホット」を続けていきます！